2024/12/25 黒岩知事と県民との「対話の広場」
12月11日(水)、小田原市生涯学習センターけやきにて、神奈川県・黒岩知事と県民との対話の広場が開催されました。
「対話の広場」は黒岩知事が就任した平成23年から実施されている取り組みです。例年、県内6か所で、文字通り、知事が県民と直接意見交換を行う場です。県の重要施策や地域課題、各地域圏の地域特性を踏まえたテーマが選定されます。
今年度は、「いのち輝くマグネット神奈川」を年間テーマに置いた上で、県西地域で開催された今回は「SDGsで、県西地域の未来を創る!~未病の戦略的エリアの先進的な取組~」が地域テーマとされました。
※「対話の広場」の詳細はこちらの県ホームページから
活発な意見交換
地域テーマに沿った取り組み事例を、湘南電力・原社長と、はれやか農園・槙代表が、それぞれ発表された後(私は、所用あり、事例発表が終了した後、到着しました)、約1時間、直接対話が、より具体的には質疑応答と意見交換が活発になされました。
高校生からも多くの質問や意見表明がありました。その意識の高さと積極性にはお世辞抜きで驚かされました。『SDGs17の目標の中で、知事が最も重視するものは?』、『SDGsのために、些細なことだが、自分なりに取り組んでいる。ただ、本当に貢献できているか分からない。他にできること、やるべきこと等はあるか?』、『放棄地対策、農業の持続可能性のためには技術革新や最先端の技術の導入が不可欠だと考える。県として何か考えていることはあるか?』等々。
開成町在住の生徒さんも発言され、正直、少し誇らしくなりました。いずれにせよ、私も強い刺激を受けたことは言うまでもありません。
目から鱗
黒岩知事の回答内容に目から鱗が落ちました。参加してよかったです。
まず、『障がい者福祉で最も重視している点は?』との質問に対する回答『障がい者“目線“』。『県政運営においても、常に県民”目線“を重視している。県職員目線ではだめ』。
他にも、技術革新の話題から、自動運転バスに言及された時、『日本はとても優れた技術を持っているのに、実証実験ばかりやっている。結果として、実用化において海外に後れをとっている。原因は“100%”を求めようとするから。』。
本当に仰る通りだと思います。そして、部門や場面は違えど、我が国では同じようなことが、日々たくさん起きているに相違ありません。ケースによっては、日本人の良いところである反面、変わっていなかなければならないことだと思います。
開成町の取り組みの紹介
昨年は、開成町在住の方の質問に対して、コメントを求められ、回答する場面がありました。
今年は、終了時間まで残り1分まで出番なく、このまま終了と少し気を抜いていたところ、黒岩知事より『今日は開成町長が来てくれてますので、一言』と振っていただきました(最後まで会場に残っていた首長が私だけだったこともありますが)。
対話において、環境に関する話題が多かったこともあり、環境分野における開成町の取り組みを紹介させていただきました。メルカリにおける開成町Shopsの開設や、サントリーさんとの“ペットボトルのボトルtoボトルリサイクル”に関する協定締結などをご紹介した上で、循環型社会の形成に向けて今後も取り組んでまいる旨、お伝えしました。
知事には有難く、かつ貴重な機会をいただき、感謝しております。また、来年も参加させていただきます。
人と自然が調和した田舎モダンのまち・開成町 町長 山神 裕