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2023/5/19 パトロール・ボランティア

5月14日(日)、「開成駅前連絡所ボランティア 安全サポーター」の年次総会に出席しました。

文字通り、開成駅前連絡所を拠点に安全見守りやパトロール、道案内、落とし物の受付などを行っていただいているボランティア団体です。

活動は駅前のみならず、あじさい祭や開成町阿波おどり、秋の全国交通安全運動、そして年末の特別警戒などにおいても、パトロールを行っていただいております。

2002年に発足。現在の会員数は22名。メンバーの高齢化が進んでいることが悩みですが、皆さんとてもお元気に活動いただいております。

私も自治会“みどりパトロール隊”の一員として、小学生の登校の見守り等行ってまいりましたが、地域住民による見守りも効果・意義は小さくないと実感しております。地域の人間関係が希薄となり、地域で子どもたちを育てる時代ではなくなりつつあるからこそ、子どもたちとの顔の見えるつながりは貴重です。

また、”いつも○○色のジャンバーを着た大人がいて、見ている"という印象を与えるだけでも、犯罪の抑止効果はあると思います。

町としては、ボランティアにご協力いただいている方々に感謝するのは当然のこととして、引き続き駅前の交番設置に向けて行動していかなければなりません。

交番の数は全国的に減少しており、神奈川県も令和2年度からの10年間で470か所から400か所への削減する計画となっております。身近な話としては、今年度、小田原駅西口の交番が廃止され、東口に統合されるなど、新設のハードルは非常に高そうです。

削減の理由は主にふたつとされます。ひとつは、1人体制の交番を減らし、複数人体制に移行させるため。出動回数が増え、留守の時間が長い交番が増えていることを問題視しているとされます。

ふたつめは建物の老朽化対策です。いずれの自治体でも高度経済成長期に整備した道路や橋、上下水道などのインフラや、庁舎や小中学校、公民館、ホールなどの公共施設の老朽化問題が深刻化していますが、交番もまったく同様ということです。

国家の財政難を背景に、建て替えという選択肢は容易に選べない事情があると解釈されます。

それでも、手をこまねいているわけにもいきません。人口が増えている自治体として、急行停車で利用者数の増加が今後も見込まれること、都市計画道路・駅前通り線の整備が計画されていることなどを拠り所で、諦めずにいきます。

また、山北町で既に実施されている“アクティブ交番”も暫定的な着地点になり得ます。交番機能を備えたワゴンタイプのパトロールカーを一定の時間帯、地域に配置するものです。町民の皆さんの安心安全のために今後も動いてまいります。

人と自然が調和した田舎モダンのまち・開成町
町長 山神 裕