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2024/3/19 第77回 文命中学校 卒業証書授与式

3月12日(火)、町立文命中学校の卒業式に出席させていただきました。卒業生の皆さん、おめでとうございます!

厳かな雰囲気の中にも、温かみのある、とても感動的な式でした。小畑校長からは、往年の名マラソンランナー・君原健二さん(1972年ミュンヘンオリンピック2位。50回以上のフルマラソンに出場し、途中棄権なし)の『紙一重の薄さも重なれば本の厚さになる』との言葉を引用され、日々の積み重ねが大事であるとのメッセージが送られました。

卒業生代表からの別れのことばは、ご自身の陸上部での経験・思い出が語られる中で、恩師である故・小関先生への感謝の気持ちも綴られ、感動的でした。

と、感傷的な気分に浸っていたら、突然、卒業生全員が立ち上がり、保護者の皆さんが座っている方に向きを変え、合唱が始まりました・・・。粋な演出!なんて思う間もなく、感動の渦にあらためて巻き込まれてしまいました・・・。

閉式のことばの後の退場の際には、いよいよ実感が湧いたか、最前列に並んだ先生方の涙に、遂に耐えきれなくなったか、多くの卒業生の目に涙、涙、涙・・・。とてもとても良い式でした。おめでとうございます。

山神からは以下のメッセージを送らせていただきました。
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『卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。今日の佳き日に、文命中学校の卒業証書授与式が、無事に、そして、かくもに盛大に、挙行されますことに、心よりお祝い申し上げます。

保護者の皆様、誠におめでとうございます。文命中学校での3年間で、様々な経験を積み、大きく成長され、新たなステージに進まれる、お子様の晴れの姿をご覧になり、感激もひとしおのことと存じます。

卒業生の皆さん、皆さんにとって、どのような3年間だったでしょうか?もちろん、楽しい思い出もたくさんあると思いますが、コロナ禍で、多くの行事が中止や縮小を余儀なくされるなど、それまでの当たり前が当たり前でなくなり、思い通りにならなかったことも少なくなかったでしょう。

ただ、その我慢を強いられた経験も、決して無駄ではないと思います。お互いに助け合う心が育まれたり、皆さんそれぞれにとっ
て、本当に大切なものを発見できたりしたのではないでしょうか? 皆さんの将来に、きっと活きると信じています。

このコロナ禍で、皆さんの学び方が変わり、我々の働き方の変化も一段と加速しました。VUCAと呼ばれる、変化の激しい、不確実で、複雑で、曖昧な時代です。

今後も、科学技術は一段と進化し、人工知能の導入も活発化し、皆さんの学び方もさらに変化するでしょう。そして、今ある仕事がなくなったり、今はない仕事が生まれたり、世の中は今後も変化し続けるでしょう。そんな時代を、皆さんは、どうやって生きていきましょう?私は、答えはひとつではなく、皆さんおひとりお一人、それぞれの答えがあると思います。

スティーブ・ジョブス、という人のことはご存知だと思います。iPhoneを開発したAppleの創業者です。天才に違いないですが、決して裕福な家庭の生まれではなく、養子として育ちました。自らが起ち上げた会社に解雇されてしまうなど、苦労もされた方です。

彼の言葉に、『 There is no reason not to follow my heart.』というものがあります。『自らの思いに正直に行動しない理由はない』、即ち、“自らの思いに正直に生きよう!”という意味です。彼はこの信念を、生涯、貫きました。私はこの信念、そういう生き方に強い共感を覚えます。私自身も、日々、そうあるよう努めています!

“自らの思いに正直な生き方“とはどんな生き方でしょうか?彼の言葉を借りると、それは、“周りからの期待”、”あらゆるプライド“、そして”恥や失敗への恐怖“、これらを気にしないで生きることであると、理解しています。

言うは易く行うは難しですが、どうか皆さん、是非、お一人おひとり、それぞれが、自らの心に、自らの思いに、正直に、自分なりの、そして、自分らしい、悔いのない人生を歩んでください。

結びに、ご熱心にご指導くださいました小畑校長をはじめとする先生方、開成町の教育の充実、発展に、ご支援・ご尽力いただきました、教育委員をはじめとする地域の皆様に、深く感謝申し上げます。ありがとうございます。

本日、ご卒業される皆さんのさらなるご活躍を心からお祈り申し上げ、お祝いの言葉とさせていただきます。本日は誠におめでとうございます。

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人と自然が調和した田舎モダンのまち・開成町 町長 山神 裕