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2023/11/6 農地環境整備事業を視察(山梨県北杜市)

10月24日(火)、山梨県は北杜市を訪れました。

神奈川県土地改良事業団体連合会足柄上支部 並びに 神奈川県足柄上地区土地改良事業推進協議会の主催による農業先進地の視察ためです。

具体的には、放棄地対策である“農業企業参入事業”について学び、実際に参入した(株)ベジ・ワン社のパプリカ栽培農場を見学させていただきました。

まず、“農業企業参入事業”については、その目的を
①地域の新たな担い手の確保
②雇用機会の創出
③荒廃農地や耕作放棄地の解消
④固定資産税・法人市民税等の税収増加
とし、2011年以降今日までに、26社が進出、146haの荒廃農地が解消され、地元に600名の雇用が生むなど、成功裡に推移しています。

参入に際しては、驚くことに、企業側にお願いしたことはなく、すべて企業の方から“北杜市で耕作したい”との希望に基づくものとのことでした。

北杜市の気候的・環境的優位点がその要因とされ、具体的には、
①日照時間の長さ(約2,500時間/年、cf.日本の平均2,000時間)
②名水の郷(日本のミネラルウォーターの40%を産出)
③盆地特有の昼夜の温度差
④交通アクセスの良さ(首都圏、名古屋圏いずれにも100~150㎞)
⑤桑園跡地が多く、大規模なほ場の確保が可能、などが挙げられました。

まったくもって羨ましい限りですが、その優位性を見つめ直した戦略が功を奏したと言えましょう。

開成町の場合は、町域自体が広くない上、気候的にも格別の特徴や優位性は乏しいと言わざるを得ません。とは言え、企業による農業参入は放棄地対策等にとって非常にありがたいことに違いなく、積極的に働きかける営業活動が不可欠です。

官民の農業関連機関とも連携しながら、また、既往の仲介制度も活用しながら、引き続き、企業を含めた担い手の確保に努めたいです。

※視察報告はこちらの開成町ホームページに掲載しておりますのでご参照ください。

人と自然が調和した田舎モダンのまち・開成町 町長 山神 裕

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