2025/1/30 文命中学校3年生からの提案!!!
1月20日(月)、開成町立文命中学校の3年生による“地域学習発表会”が開催されました。
目的と作業工程
総合的な学習の時間を10単位利用して地域学習計画を練っていただいたものです。授業の目的は、”開成町をより良くするために、どのような取り組みをすべきか、町に提案すること”。
具体的には、テーマに「開成町の人口を増やしたい」を掲げ、“5年後に人口3万人を目指すには、どのような提案をするか?”を、5クラス×5班=25グループで考えていただきました。
作業のステップとしては、①開成町の今を調べ、②課題や改善点を考え、そして、③目的達成のために何を、どのようにすると、どうなるか?という案を策定するとの工程だったようです。
中学生目線の提案内容は?
各クラスで最も票を集めた5グループに発表いただきました。提案内容は?(概略です)
① 「あじさい流し」
・開成町には、集客力のある“冬のイベント”がないことに着目。
・12月、17:00~、酒匂川であじさいを流す。
・予算は2~3百万円
② 「駅スゴッ町」
・クラス内で“小田急開成駅”に関するアンケートを実施。その結果も踏まえ、
・駅舎を、田舎モダンのまちに相応しい・似合った“木目調”に塗り直す。
・改札口をあじさい色にする。SNSでも映えるはず。
・開成町の知名度を上げるために、小田急線の駅にポスターを貼ったり、電車内で動画を流すなどPRする。
・開成駅でも、“かいせいマーチ”などの発車メロディーを流す。
・開成駅周辺に飲食店が少ないことも踏まえ、駅舎内の自販機で開成町産の食材をつかったスイーツ、例えば、あじさいモンブランなどを販売する。
③ 活発で魅力ある町に
・田舎モダンのまちの魅力が町内外に伝わっていない。
・まちの花・あじさいは北部には多いが、南部には少ない。開成駅周辺にもっとあじさいを植える。
・開成町にはお土産が少ない。地元産品を使ったお土産を開発する。
④ 煌きと芋の里プロジェクト
・“人々が集い続ける町”を目指すべき。観光客が年間を通じて訪れる町を目指すべき。
・“弥一芋まつり”や“田園プロジェクションマッピング”を開催することで、通年で、入り込み客数を増やす。
⑤ やいち芋ランド
・開成町の特産品“弥一芋”の知名度を上げ、ファンを増やす。
・現在の開成町の財政状況からすれば、財源は確保できる。また、想定される経済効果の大きさから、取り組みに値する(実際には数値を上げて説明いただきました)。
感想
・的を射た指摘、すなわち役場内でも同様の議論をしているような課題に関する提案が少なくなかったです。
集客力のある冬のイベントがないこと、開成駅周辺の飲食店が少ないこと、移住・定住対策として“知名度”を上げる必要があること、お土産が少ないことなどです。
また、“集い続ける町”を目指すべきとの指摘、とても素晴らしいと感じました。町内外の多世代の人々が開成町に“集う”ことの重要性と、その持続可能性を高めることの重要性、強く共感します。
さらに、開成駅の駅舎を“木目調“に、との提案。初めて耳にした提案・発想でした。改札口をあじさい色に変えるアイディアも、大人では思いつきそうで思いつかないものと感じました。貴重なヒントをいただき、ありがとうございました。
今年度、県西地域で初めて、“防犯カメラ付き自動販売機”を駅前公園に設置しましたが、開成南小学校の児童たちからの提案に基づく取り組みでした。
今後も、開成町の小中学生からの声にもしっかりと耳を傾け、ALLかいせいでまちづくりを推進していきます。未来の開成町をいっしょに創っていきましょう!!!
人と自然が調和した田舎モダンのまち・開成町 町長 山神 裕