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2024/10/28 北海道・比布町訪問記

10月4日(金)、北海道・比布町(ぴっぷちょう)を初めて訪問しました。

10月6日(日)に、パークゴルフのご縁から長年に渡り交流させていただいている北海道幕別町さんの第47回産業まつりに参加させていただくこととなり、北海道に渡る貴重な機会であることから、知り合いの比布町・村中町長を訪ねた次第です。

村中町長とは、昨年、とある会合で隣り合わせたご縁から、SNS等で情報を交換させていただく仲となり、今回の初訪問にいたった次第です。当日は、同町総務企画課職員さんおふたりにも同行いただき、町内をご案内いただきました。

比布町

比布町は北海道の中央部・上川盆地にあり、人口約3,500人、面積約87㎢。農業を主要産業とし、「ゆめぴりか」が育成・開発された北海道立総合研究機構農業研究本部上川農業試験場が所在するまち。キャッチコピーは『スキーといちごのまち』です!!!

1985年、現在の滋賀県湖南市の人々が入植し、開拓。2024年は開拓130年目の記念の年となります。

多くの公共施設

町内をご案内いただき、まず驚いたのが、町営・町保有の公共施設の多さでした。歴史や文化、気候、物価・地価(住宅地は1~2万円/坪)などが違う上、過疎債を最大限に活用されているあたりの事情も異なっていました。

具体的には、町営住宅。削減方向にはあるとのことでしたが、ピーク時には6世帯に1世帯が町営住宅が入居していたとのこと。必ずしも、生活にお困りの方への対策ではなく、開成町を含む神奈川県とはだいぶ事情が異なることを初めて知りました。

他には、スキー場!、屋内練習場(当初は屋内ゲートボール場であったとのこと)、JR駅に隣接した飲食・物販店舗、硬式も可の野球場サッカー場、プロバレーボールチームも使用している体育館テニスコート等々、開成町にない施設を含め多数お持ちでした。

義務教育学校

多くの視察を受け入れている注目の事業が“義務教育学校”として開校した”比布町立比布中央学校“でした。

義務教育学校とは、2016年に新設された学校教育制度であり、初等教育(小学校などにおける教育)と前期中等教育(中学校などにおける教育)までの義務教育を一貫して行う学校です。

比布町では、平成31年(令和元年)度から、校舎一体型の小中一貫教育を行っていた中央小学校と比布中学校を、令和4年度にこの義務教育学校に移行しました。これまでの中学校1、2、3年生は、7、8、9年生と呼ぶとのことでした。

今年度、これまで分かれていた初等教育の職員室と前期中等教育の職員室を統合。教職員が一体となって、こどもたち一人ひとりを”9年間“という期間をより意識して指導いただけるようにすることが一つの目的とのことでした。

一貫校化は廃校させないためともされましたが、新たなチャレンジであり、先行事例といして注目されています。

車中、課題である超獣害問題や廃校の利活用、認定こども園の創設などについてもお話をいただきました。

その後、一緒に東川町さんを訪れ、同町・菊地町長に東川町内をご案内いただきました。非常に多くの学びをいただいた一日となりました。環境は大きく異なるものの、全国にはいろいろな町、それぞれ多様な取り組みがあることを改めて教えられました。

これからも現地を見て、学び、開成町のため、開成町民のために活かしてまいります。

人と自然が調和した田舎モダンのまち・開成町 町長 山神 裕