2024/12/27 群馬県吉岡町さんと災害時相互応援協定を締結しました
12月16日(月)、群馬県吉岡町さんと災害時相互応援協定を締結しました。自然災害が発生した場合等において、町民の命を守り、行政サービスが滞らないことなどを目的として、相互に支援物資を供給し、避難所を確保し、そして職員を派遣する協定です。
開成町にとっては、北海道幕別町さん、茨城県大洗町さん、そして、同じく茨城県の茨城町さんに次いで、4件目の協定となります。吉岡町さんにとっては、県外の自治体とは初めての締結であり、誠に光栄なことであります。
開成町との直線距離は約124㎞。風水害にしても、大地震にしても、同時に被災する可能性が低いことが、相互応援協定においては重要となりますが、適度な距離であり、条件に比較的見合っていると判断しております。また、過去の被災の歴史も確認させていただいた上で、”相互に”メリットがあるものと考えております。
吉岡町さん
吉岡町さんは群馬県のほぼ中央、前橋市に隣接する人口約2.36万人、面積約20.5㎢の町です。2020年の国勢調査では、人口増加率が+3.5%と県内市町村で最も高く、年少人口比率15.6%も県内1位です。開成町と同じく、”自立持続可能性自治体“に分類されており、今日もなお成長し続けている活気のある自治体です。
鉄道の駅はありませんが、関越道・駒寄スマートICが位置し、2021年に大型車の利用も可能となったことで、物流等の利便性が向上し、IC周辺の開発が加速し、人口増に結びついています。
特産品としては、ぶどう、乾燥いもなどが挙げられます。ヤマダデンキの創業の地でもあります。
※吉岡町さんのホームページはこちらから
出会い
協定を締結いただくまでの経緯としては、本年4月に開催された関東町村会(関東地方の町長・村長の会)の定例セミナーの後の懇親会にて、同町・柴崎町長と隣の席となったことが始まりでした。
正直なところ、私は吉岡町さんのことをそこまで詳しくありませんでしたが、お話を伺う中で、(要因・背景は異なるものの)人口が増加しており、ともに自立持続可能性自治体であること、且つベットタウンという特徴があること、町域が広くはないこと、群馬県では数少ないパークゴルフ場があることなど、“共通点”を発見するに至り、勝手に親近感を抱かせていただきました。
その直後に、吉岡町さんの議会議員の皆様が開成町議会を視察に来られたことも、偶然とは思えず、地域防災課の職員と、協定の締結をお願いに行こう!とプランを練り始めました。
そして、9月、吉岡町さんを初めて訪問し、柴﨑町長にお時間をいただく機会を得ました。結果的には、図らずも、柴﨑町長の方から、ご提案をいただき、即決となった次第です。
席上、当方も正直に、『(訪問の主旨を事前に明確にしておりませんでしたが)実は、我々も協定締結のご相談をさせていただく心づもりでした』とお伝えしました。
まずは、災害時における相互応援の関係をしっかりと築きながら、産業面やパークゴルフなど他方面でも交流を深めさせていただければと考えております。そして、共通点の多さもあり、これまでお話を伺った中で、政策面で似た課題が少なくないと感じており、相互に有用な情報の交換・共有も図らせていただければ、ありがたいと考えております。
吉岡町・柴崎町長には、貴重なご縁をいただいたことに、こころより感謝申し上げます。今後とも、ご指導のほど、なにとぞよろしくお願いいたします。
人と自然が調和した田舎モダンのまち・開成町 町長 山神 裕