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2023/11/13 新潟県小千谷市へ

10月30日(月)、防災安全課担当者とともに、新潟県小千谷市へ行ってまいりました。

小千谷市は中越地方に位置し、人口約3.4万人、面積約155㎢の市。錦鯉発祥の地であり、世界一の大きさ“四尺玉の花火”が上がる片貝まつりが開催されるまち。

訪問の目的は、2004年に発生した中越地震の災害対応現場で得た教訓を共有し、将来に活かすために発足した組織「ネットワークおぢや」の事務局と顔の見える関係を構築することです。

開成町は、同ネットワークにその発足後、間もなく加盟。現在、構成団体は90自治体に上っています。具体的に、自然災害や災害対応に関する研修会の開催、被災地における支援などが実践されています。

開成町においては、現在、発災時に行政サービスをできる限り滞ることなく提供すること、避難所運営を円滑に行うこと、そして、復興に向けてスピーディーに対応することなどを目的に、県外の自治体と災害時相互応援協定の締結に向けて鋭意努力しているところです。しかしながら、現実的に、各自治体の事情は異なり、思うに任せぬところがあります。

そんな状況下、この「ネットワーク小千谷」は、いざという時、相互に助け合える非常に貴重なつながりと言えます。

まずは宮崎市長と面談。中越地震発災当時の話や、現在、構想を描いてらっしゃる防災センターの計画などについて伺いました。また、当方にとって強い関心がある“図書館複合施設”(旧小千谷総合病院跡地に建設中)についても、その狙い等々を伺いました。共感できる点が多々あり、意を強くした次第です。

次に、「ネットワーク小千谷」の事務局を務める防災安全課にお邪魔し、課長さんらから組織体制、防災公園をはじめとする各種取り組み、降雪に伴う課題や原子力発電所に関連するリスクなどについてご説明いただき、情報・意見交換をしました。

人口や面積(開成町の24倍)以外にも、気候が著しく異なるなど、事情は大きく違いますが、防災への意識の高さは格別のものがあると実感しました。

最後に、防災安全課ご担当者におぢや震災ミュージアム「そなえ館」をご案内いただきました。災害体験の伝承と防災の学習・研修を目的とする施設で、中越地震発生直後の姿をリアルに伝える展示が多く、衝撃的でした。

ビニルハウスや庁舎駐車場で一夜を明かす市民、車中やテント内での避難生活、20~30㎝ほどの割れ目の入ったマンション、実物大で再現した仮設住宅など、防災意識が自ずと高まる生々しさでした。

中越地震を3D映像で体験できるコーナーや、過去に発生した多くの大地震の揺れを再現する施設など、先進的な設備もありました。

前日の開成町防災講演会に続き、防災一色の二日間。強い防災意識を維持し、いざという時に適切な行動がとれるよう努めてまいります。

人と自然が調和した田舎モダンのまち・開成町 山神 裕

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