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2024/7/31 稲城市中央図書館を視察させていただきました

7月11日(木)、東京都稲城市中央図書館を視察させていただきました。

稲城市

稲城市は人口約9.5万人、面積約18㎢、小田急多摩線と京王相模原線が走り、多摩ニュータウンのある街。有名な梨の産地であり、Jリーグ東京ベルディのホームタウンです。市内に6つの図書館を有します。

稲城市立図書館

稲城市中央図書館は2006年開館、PFI方式を全国で2番目に採用した公立図書館です。以前、プライベートで一度覗かせいただいたことがありましたが、開成町の未来の図書館像を描くために、今回は町職員とともにお邪魔しました。

※プライベートにて視察させていただいた時の訪問記はこちらから

※稲城市立図書館のホームページはこちらから

この日は、杉本教育長はじめ同市教育部図書館課の職員の皆様に、お忙しい中、貴重なお時間を割いていただき、ご説明&質疑応答にみっちり1時間をいただきました。そして、館内のみならず、システム化された閉架書庫もご案内いただくなど、誠に恐縮ながら、非常に手厚いご対応をいただいてしまいました。

非常に多くの新たな学びをいただき、感謝の言葉にありません。市や予算の規模は異なるものの、“滞在型”という明確なコンセプトに基づく施設や取り組みは、我々に有益なヒントを与えてくださいました。ありがとうございました。

特に印象に残ったこと

私が最も印象に残ったことは、“滞在型”のコンセプトを明確に具現化している施設と各種の事業でした。

私も、図書館はもはや本を借りるだけのところではなく、それぞれの居場所、多世代が集い交流する場としての重要性や有用性が増していると考えていることから、共感できる点が多々ありました。

具体的には、閲覧・学習席(一般171席・児童41席)やお話コーナー、グループ学習室、読書テラス、喫茶室などがそれぞれの居場所や交流拠点になっています。取り組みとしても、図書館映画会や英語を楽しむ読書会(「稲城多読らぶ」)などが定期的に開催されています。

また、市内6館ともに複合施設となっていることは、図書館の機能とその他の機能が相乗効果を発揮し、公共施設の有用性や利用者の増加がつながっていると考えられます。

その他の特筆すべき点として2点。ひとつ目は、広報ツールのひとつとして、図書館利用案内ゲーム「おいでよ稲城市立図書館」を職員さん7名で、自ら制作されたことです。コロナ禍という異常事態をチャンスと捉える逆転の発想、素晴らしいの一言です。図書館総合展にて、“ゲーミング図書館アワード優秀賞”を受賞されるに相応しい取り組みです。

ふたつ目は、年間345日も開館していること自体が驚きですが、“毎日資料展示”と称して、なんと毎日、異なるテーマに沿った資料を専用コーナーに展示していることです。そのご苦労(そう感じてらっしゃらない可能性がありそうですが・・・)たるや、想像に絶します。

因みにこの日は、“ラーメン🍜”がテーマでした。日本で初めてラーメンを食べたとされるのが水戸光圀氏、その黄門様の誕生日7月11日がラーメンの日に制定されているから、とのことでした。

電子図書は?

私の関心事として、電子図書の取り扱いについて質問させていただきました。お答えは“様子見中”で、導入されておりませんでした。需要度合いや費用対効果等々の基準に照らして、現時点では、まだ導入に踏み切れないとのご判断でした。冷静な分析・・・勉強になります。

裏話・・・

最後に裏話をご披露します。当初、今回の視察はオフィシャルではありませんでした。“横浜での所用後、折角の機会なので首都圏の図書館を見て回りましょう!”と職員から提案いただき、“では、私のお勧めを2か所、時間の許す限り、覗いていきましょう”という程度のもののはずでした。

しかしながら、前週、奇遇にも、稲城市さんの副市長が開成町役場庁舎を庁舎をお越しになり、『近く図書館を(勝手に)見に行かせていただきます』とお伝えしてしまったことから、図らずも事が大きくなってしまい、厚遇いただくこととなってしまいました。

有難く、光栄なことこの上ないのですが、実は当日、現地に行くまで、私にだけオフィシャルであること、教育長さんにも同席いただくことなど、知らされていませんでした。経緯は不明ですが、私が恐縮し過ぎてしまうことを想定されたのか? 単に驚かそうとしたのか?

到着時に同市職員さんが迎えてくださった時点で、“あれっ、なぜ?”と疑問が湧き、町職員が持参してきていた手土産を出した時点で、“これはやられた!”、“ドッキリだ!”と、してやられた次第です(笑)。教育長さんが出てこられた時は、モードの切り替えに焦りました💦

稲城市職員の皆様、この度は大変お世話になりました。今後ともご指導いただきたく、またお邪魔いたします。よろしくお願いいたします。

人と自然が調和した田舎モダンのまち・開成町 町長 山神 裕