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2024/8/10 神奈川県西部 最大震度5弱の地震

8月9日(金) 19時57分頃、神奈川県西部を震源とする地震が発生しました。厚木市と中井町、松田町、清川村で最大震度5弱を観測しました。開成町は震度4でした。

震度4の地震発生を受け、町所定の計画に則り、職員の一部が役場に参集。強めの雨が降りしきる中、まずは被害状況を見極めるべく、町内を巡回。また、役場到着までに職員それぞれが観測した状況や、道路の混雑状況などの“情報収集”を進めました。

同時に、テレビの報道番組からも情報を収集しつつ、神奈川県や小田原市消防本部、自衛隊、近隣自治体などとも情報の交換や共有を行いました。

開成町内では、大きな被害は確認されず、停電や断水も発生しませんでした。私からは、防災無線を通じて、町民の皆さんに“大きな被害は確認されていないこと”、“被害等に関する情報があれば、役場にお知らせいただきたいこと”、そして、“引き続き余震に備えていただきたいこと”などをお伝えしました

小田急開成駅のエレベーター内に人が閉じ込められる事態が発生しましたが、足柄消防署・松田分署等の隊員が駆け付け、20:41頃、無事救出されました。

県内全域において、大きな被害がなかったことに胸をなでおろしたところではありますが、小田急線が海老名駅と小田原駅の区間で運行を見合わせていたことから、帰宅が困難になった方々が開成駅に滞留しました。町として、出来ることを話し合った結果、駅東口のパレットガーデン自治会の自治会館を、一時避難所として開放することとしました。

飲料水を提供し、暫し、事態の好転を待ちました。しかしながら、小田急線の線路を徒歩によりその安全性を確認中であり、時間を要するとの情報などに、帰宅困難者に宿泊の必要性が生じる可能性が生じました。

結果として、小田急の運行が再開され、空振りに終わっても構わないとのスタンスで、開成町の備蓄品である簡易マットと毛布を持ち込みました。

ご家族連れや、外国人を含む二十数名の方が、とりあえず待機、もしくは休息のためなどにご利用いただきました

その後、10日(土)1時半頃、海老名駅と小田原駅の区間の運行が再開され、2時台には小田原駅から新宿駅まで2本臨時列車を走らせるとなりました。多く方は帰路に着けたものの、東海道線の一部が依然として不通であったことなどから、帰宅のめどが立たない4名はお泊りいただくこととなりました。

それらへの対応を含め、地域防災課の職員が交代で、夜を徹して対応させていただくこととしました。

尚、先般、災害時における宿泊施設の提供に関する協定を締結いただいた箱根プレザントサービス(株)に、(一時)避難のためにお部屋の提供についてご相談しましたが、既に満室の上に、電話が鳴りやまない状況とのことで、断念いたしました。

今回の地震は、昨日、“臨時情報(巨大地震注意)”が初めて発表された南海トラフ地震との関連はなしとされているものの、引き続き余震への警戒は必要です。開成町民の皆さんにおかれましては、いざと言うときへの備えと心の準備をお願いいたします。

※気象庁による神奈川県西部の地震に関する報道発表はこちらから

人と自然が調和した田舎モダンのまち・開成町 町長 山神 裕