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2024/4/30 『ゆめクラブ開成(開成町老人クラブ連合会)』総会

4月21日(日)、『ゆめクラブ開成(開成町老人クラブ連合会)』の令和5年度総会にお邪魔しました。

ゆめクラブ開成は、町内の10自治会の老人クラブ(※1)の連合会(上部組織)です。足柄上郡や神奈川県の老人クラブ連合会との交流や情報交換、開成町の各種行事へのご参画・ご協力をいただきながら、独自の活動(※2)も積極的に展開いただいております。

※1: 岡野・金井島=金岡クラブ、上延沢=第一長生会、下延沢=第二長生会、円中=円中長生会、宮台=宮台永楽会、牛島=牛島永楽会、上島=百々乃会、河原町=河原町きらく会、中家村=中家村福寿会、下島=下島福寿会

※2: ゲートボール大会、パークゴルフ大会、研修会(スマホ、見守り活動等)、ニュースポーツ交流(カーレットなど)など

町内自治会の老人クラブも会員の高齢化と減少、それらに伴う役員のなり手不足という課題を抱えていらっしゃいます。それらの課題に対して、小川会長はじめ会員の皆さんは大変なご努力をされています。

具体的には、カーレットなど通じた集会・サロン活動の活発化、夏休みのラジオ体操への参加を通じた多世代交流などを実施中である上、今年度からは“eスポーツ”にもチャレンジされます。

eスポーツは認知症予防にも効果があるとされ、会員が集い、交流する機会の創出としても、とてもよいアイディアだと思います。また、私が住む中家村地区では、新たに麻雀による交流を計画中とのこと、様々なアイディアを実践する行動力に敬意を表します。

さらに、自ら活動資金を確保するために、会員への物販を行い、その一部が還元される取り組みへの参画について研究中であるなど、その自助努力には頭が下がる思いです。

全国共通の課題と認識していますが、町内の多くの団体が、会員の高齢化と会員数の減少という課題を抱えています。また、それら団体の役員のなり手不足と同様に、国や県、町がお願いしている役職(民生児童委員、保護司、消防団、交通指導隊等々)も、お引き受けいただける方が減少しているという課題に直面しております。

それらの課題に対して、町としてもこれまで同様の努力をしていく必要があることは当然であるものの、一旦、ゼロベースで、各団体や役職の目的や、担っていただく機能を問い直す作業も大事だと思います。

その上で、その目的に沿った活動をしていただくための組織の形や、役員・会員の役割を柔軟に考え直したり、担っていただきたい機能の代替手段の有無を検証することを通して、少しずつでも変わっていくチャレンジがひとつの解決策ではないかと考えます。

キーワードは“ゆるやかなつながり”ではないか、と思います。会員になるかならないか、その役を引き受けるか否かの二者択一ではなく、特定の活動のみ参加するなど、関わり方に幅を持たせることによって、結果的に各団体・役職の関係人口・交流人口と呼ばれる方が増える(もしくは減らない)可能性はあるのではないかと思います。

働き方の変化や共働き世帯の増加などの社会環境の変化、人々の価値観の多様化とそれを尊重する世の流れを踏まえれば、これらの課題を克服する万能薬はないと感じています。

また、何人かからいただいたアイディアとして、名称を変えてみるのも一考に値するかもしれません。これは、”婦人会”にも共通するかもしれませんが、”婦人”や”老人”が発するイメージは以前とは確実に変化していると思われるからです。

チャレンジを繰り返し、失敗を重ねながら、最終的に持続性を高めることを目的地とする発想が適当な時代ではないでしょうか。

いずれにしても、町としても、今後とも町民・町民による団体との協働を推進するため、当事者意識をもって取り組んでまいります。

人と自然が調和した田舎モダンのまち・開成町 町長 山神 裕

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