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2024/3/25 能登半島地震 石川県志賀町への職員派遣のご報告②

本年元旦に発生しました令和6年能登半島地震において、犠牲になられた方々のご冥福をこころよりお祈りいたします。また、被災された方々にお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧復興をお祈りいたします。

開成町においては、1月4日より役場庁舎他に義援金募金箱を設置、防災安全課の小玉課長と柳澤班長が1月20(土)、石川県志賀町へ同町からのリクエストに基づく物資を運搬、神奈川県の「応急対策職員派遣団」の一員として都市計画課・瀬戸輝龍さんを1月19日(金)から26日(金)まで、防災安全課の深澤優太さんを2月2日(金)から9日(金)までの間、石川県志賀町へ派遣いたしました。

そして、私山神も1月7日(日)、富山県氷見市まで視察を兼ねて、同市支援物資配給所からのリクエストに基づき、飲料水をお届けするなど支援活動を実施してきております。

今回は、防災安全課・深澤さんの活動報告をお伝えします。深澤さんは、志賀町役場富来支所にて、物資の仕分け(荷下ろし、避難所毎の仕分け、積み込み、運搬など)や仮設トイレへの給水、投光器の点灯などの作業を担っていただきました。防災安全課の職員として日頃から防災活動を行っていただいている経験も活かし、被災者ののためにご尽力いただいたことに敬意と感謝を申し上げます。

帰庁後、定例の課長会議等で活動報告をいただきました。今回の活動を経て、深澤さんが得た教訓等はことは以下の通りでした。

①瓦屋根は、応急措置をしている家屋とされていない家屋があった
➡ 瓦屋根の応急措置は高齢者には難しく、危険で知識も必要

②ほとんどの方が水やトイレに関して困ったとお話しされていた
・『水が出ないのでトイレが使えない』
・『和式は使えない/苦手。水が詰まる。衛生面で問題がある』
・『避難所によってトイレの使い方に差がある。避難所が合併されたときに困る』など
➡使いやすく、衛生的なトイレの確保が重要(自動で排泄物を包装する機械も重宝する)

③時間が経つにつれて食べ物にも変化が必要
・同じものばかりだと飽きてしまう
・高齢者にはラーメンより春雨スープが人気
・カレーパンやコロッケパン、やきそばパンが人気があった
・野菜、牛乳の要望もあった
➡食品メーカーとの協定などが有効になる

④公共施設の建物などが壊れても、修理業者を確保できない
・被災自治体すべてに同様のニーズが生じていることから、手が回らない
➡災害復旧支援協定などが必要・有効である

⑤町役場の体制について
・休みなく災害対応にあたる職員も多く、体調不良となる職員が散見された一方で、土日は出勤していない部署もあった
➡長期に渡る対応を見据えて、庁内でローテーションを組むなど、特定の部署に負担が偏らないような体制の整備が必要

大変お疲れ様でした。明日は我が身、開成町が被災した際には、まずは自らそして家族の命を守った上で、町民の皆さんの命を守るために今回の経験を活かしていただきたいと思います。

人と自然が調和した田舎モダンのまち・開成町 町長 山神 裕

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