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2023/10/25 ごみ最終処分場の現地確認

10月16日(月)~17日(火)、長野県中野市に行ってまいりました。目的は、開成町が属する足柄西部清掃組合の最終処分場の現地確認を行うためです。組合長の山北町・湯川町長、開成町環境上下水道課・井上課長らと同行しました。また、一般廃棄物処理業には市の認可が必要であるため(2年更新)、中野市の担当部署にもご挨拶に寄らせていただきました。

現地とは、委託先である飯山陸送㈱が管理運営する“ハサマ第二処分場と水処理施設です。同社・勝山常務と運搬を担う㈱三凌商事営業部・川島部長から詳細にわたる説明をいただきました。

現地確認は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令並びに、廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則に基づき、処分の実施状況を1年に1度以上、その実施が定められております。

ハサマ第二処分場は埋め立て面積 18,858㎡、埋め立て容量 248,074㎥。当処分場は、当組合の2町をはじめ全70自治体から廃棄物が搬入されています。

令和4年5月から埋め立てが開始され、今日までに全容量の1/8程度まで埋め立てが進行していることを確認しました。埋め立て期間は令和12年4月までということで、残り7年間で容量に達し、満杯となる見通しです。ただ、容量を使い果たした後も、30年間は水質やアスベスト、放射能などの環境モニタリングを継続しなければならないこととなっています。

地元には、雇用創出の効果があるものの、概して迷惑施設の一種とされる類の施設とされる中で、当処分場の建設に際しては、周囲1㎞の住民に対して説明会を数回にわたり実施したとのことです(県条例にて最低4回開催する必要あり)。ただ、同社は地域住民と比較的良好な関係を築き、今では、地域の人々が処分場周辺の草刈り作業や清掃作業を有償で担っているとのことでした。

自身初の現地確認でしたが、運搬並びに埋め立て作業の委託業者との顔の見れる関係性を構築することと、現場の作業並びに管理運営体制を自らの目で確認することが、持続的にごみ処理事業を問題なく完遂するために重要であると感じました。

因みに、開成町のごみ処理関連費用、並びにそのうちの燃えるごみ処理関連費用は後掲の参考データの通りですが、絶対的な金額並びに一般会計予算に占める比率において、比較的大きな額であり高い比率となっています。

中長期的な財政健全化のために、地方地自法で定めるところの最小のコストで最大の効果を得るために、その費用の削減(1人当たりの費用が最重要指標と考えます)が引き続き課題であると認識します。

今後、ごみの量の削減、一層の資源化の促進、再利用やシェリングにおける新たな取り組みなどを模索していきたいです。

尚、今回の現地確認については、開成町ホームページの“町長の部屋-視察報告”に報告レポートを掲載させていただいております。

※参考データ
〇最終処分場への灰等搬出量と搬出回数(令和4年度)
・主灰搬出量・回数: 211㌧、30回
・飛灰搬出量・回数: 490㌧、81回
・破砕屑搬出量・回数: 112㌧、19回

〇開成町 ごみ処理関連費用
・令和2年度: 2億3,831万円(1人当たり 13,136円)
・令和3年度: 2億4,575万円(1人当たり 13,333円)
・令和4年度: 2億2,814万円(1人当たり 12,307円)

〇開成町 燃えるごみ処理関連費用
・令和2年度: 1億7,073万円(収集運搬委託費 3,289万円+足柄西部清掃組合負担金 1億3,756万円)

・令和3年度: 1億7,382万円(収集運搬委託費 3,289万円+足柄西部清掃組合負担金 1億4,090万円)

・令和4年度: 1億6,100万円(収集運搬委託費 3,625万円+足柄西部清掃組合負担金 1億2,471万円)

人と自然が調和した田舎モダンのまち・開成町 町長 山神 裕

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