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2024/2/27 神奈川県市町村の生産年齢人口。開成町は2050年県下で2番目の減少率・・・

今回は神奈川県市町村の人口の話題をお伝えします。

まず、国の人口が2008年にピークをうち減少過程に突入して、早15年が経過しました。そして、神奈川県の人口は2021年に統計開始来初めて減少に転じ、2024年(1月1日時点。922.5万人)も3年連続の減少となりました。

内訳としては社会増(転入者数>転出者数)は約4.1万人と前年より約3.3千人増えたものの、自然減(死亡者数>出生数)が約4.4万人と前年より約2.9千人増えたため、全体としては引き続き減少した格好です。

参考まで、国立社会保障・人口問題研究所(社人研)の推計によれば、2050年の神奈川県の人口は、約852万人。2020年比で7.7%減少する見通しです。

神奈川新聞さん(2月12日付)が生産年齢人口(15~64歳の人口)にスポットライトを当て、神奈川県の市町村別の推計値を掲載されました。

少子高齢化の振興や、定年年齢の引き上げなど時代とともに変化する就職・労働事情から、“15~64歳”を“生産年齢(≒現役世代)”としていることに、議論はあるかと思いますが、比較可能であることなどにこのデータに一定の価値はあろうかと思います。

さて、実際の数字ですが、県下市町村の2020年の実績値と、2030年と2040年、2050年の推計値(社人研)を整理されています。開成町は、2020年10,839人に対して、2030年には11,383人まで増えるものの、その後減少に転じ、2040年10,519人、2050年9,769人まで減ると推計されています。

2020年比で2030年+5.0%は県下NO.1です。増加が見通されている自治体自体が5つしかなく(海老名市+3.0%、藤沢市+1.1%、川崎市+0.6%、大和市+0.5%)、ほとんどが減少見通しとなっています。

2050年の推計値に関しては、全市町村が減少見通しです。開成町の減少率▲9.9%は川崎市の▲7.1%に次いで2番目に低い数値です。真鶴町さんは▲66.4%、山北町さんは▲63.7%、三浦市さんは▲58.4%と厳しい推計値となっています。

ただ、社人研の推計はあくまで過去の実勢統計を基にしていることから、それらが今後変化していけば、推計値通りにならないことはご案内の通りです。開成町においても、あくまでこれまで人口が増え、出生率や年少人口比率が県下1位(2020年国勢調査)であったのは事実ながら、これからも精一杯努力はしていくものの、将来が保証されているわけではありません。

生産年齢人口を含む人口が増えればいいのか?様々な議論・賛否はあろうかと思いますが、行政のかじ取りを預かる身としては、まちの活気・賑わい、税収等々の視点で、住み易さを追求すると同時に、やはり人口は増えた方がよいと考えます。引き続き、開成町の活気・賑わいを絶やさず、たゆまぬ発展のために、働いてまいります。

人と自然が調和した田舎モダンのまち・開成町 町長 山神 裕

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