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2024/8/23 「開成町平和のつどい」が開催されました

8月15日(木)、終戦から79年目を迎えたこの日、「令和6年度 開成町平和のつどい」が、開成町福祉会館にて開催されました(主催: 開成町戦没者遺族会、後援: 開成町)。

会場にはご遺族の皆様をはじめ、お父上が南足柄市内山の抑留所に収容された当時に記された日記を基に「英国人青年の抑留日記 Interned In Wartime Japan」を執筆された出羽様や(昨年のつどいでは、同書籍を基に作成された紙芝居が披露され、出羽様にもご出席いただきました)、県立足柄高校で地域の歴史を研究されている生徒さんらも出席されました。

つどいの内容としては、まず、開成町のコーラスグループ“ハイドレンジア”さんが“岸壁の母”、“九段の母”、そして、“ふるさと”を、リンさんが沖縄にちなんだ楽曲として“島唄”と“涙そうそう”を披露されました。

そして、白旗を掲げて降参の意思表示をした「白旗の少女」(比嘉富子さん。アメリカ軍がその姿を撮影、今に残る。比嘉さんは自身の体験を小説化。後にテレビドラマ化)の紙芝居が披露されました。

昨年と同様に、紙芝居の作成は中之名の久保田さんがご担当され、朗読は劇団ポポの団員さんが担われました。

※私は関東地方に迫っている台風7号の対策会議に出席のため、途中で退席させていただきました。

ロシアによるウクライナ侵攻は、2年半が経過した今もなお、戦闘状態が続いています。また、昨年10月に始まったパレスチナ自治区ガザ地区におけるイスラエルとイスラム組織ハマスとの武力衝突もいまだ収まる気配を見せていないのが現実です。

先日、小中学生向けの雑誌が行った「戦争に関するアンケート」に関する報道を見ました。小中学生からの質問で最も多かったのは「なぜ戦争は起きるの?」というものでした。

アテネの歴史家·トゥキュディデスは、『人間が戦争をする理由は「利益」「名誉」「恐怖」である』と述べています。2000年以上のはるか昔、紀元前のことです。

人間という生き物からこの3つがなくなるとは、少なくとも現時点では思えず、戦争というものはなくならないと考えざるをえないのかもしれません。

しかしながら、世界で唯一の被爆国でもある日本は、二度と戦争の惨禍を繰り返してはなりません。

終戦から4分の3世紀が経過し、私も含め戦後生まれの世代が総人口の8割以上を占める今、戦争という悲惨な歴史の教訓を次の世代に語り継いでいくことがますます重要になってきていると思います。

人と自然が調和した田舎モダンのまち・開成町 町長 山神 裕