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2023/8/17 「平和のつどい」

8月15日(火)、78年目を迎える終戦記念日。開成町遺族会の皆様のご尽力により、追悼式が酒田神社慰霊塔並びに吉田島供養塚にて開催され、参列してまいりました。

午後は、4年ぶりに「平和のつどい」が開催され、私自身初めて出席させていただきました。戦禍で犠牲となられた英霊の御霊に対して、謹んで哀悼の誠を捧げ、あらためてご冥福をお祈りいたしました。同時に、ロシアによるウクライナ侵攻など今日においても戦争が起きている現実に、世界の恒久平和をあらためて祈願した次第です。

さて、4年ぶりの「平和のつどい」ですが、内容が盛り沢山、中身も非常に濃いものでした。すべての詳細をお伝えできないのが残念ですが、3つの紙芝居(イラスト+朗読)が披露されました。

  1. 「異人館はショコラ色」
    太平洋戦争が始まった昭和16年、横浜在住の外国人約50人が“敵国人”として捕まり、南足柄市内山の抑留所に収容され、厳しい生活を強いられた。

抑留者から「SOS」に対して、付近の住民が食糧を差し入れるなど、暖かい手を差し伸べた。警察・軍の知るところとなり、厳しい叱責を受けたものの、住民の一部は夜間に支援を続けた、というあらすじ。戦時中に、「ひと」としてどうあるべきか?! 考えさせられるお話でした。

  1. 「シディングハム・デュアの抑留日記」
    内山の抑留所に収容された当時19歳の医学生デュア(横浜生まれ育ちの英国籍青年)が綴った日記を基にした紙芝居。

ご子息・出羽仁さんが来場され、『父(シディングハム・デュア氏)は、生前、内山は自然に恵まれて、良い所だったくらいしか話さなかった。しかし、死後、日記を読み、抑留生活は約50名中5名が亡くなるなど、非常に厳しいものだったことが分かった』など、お話をいただきました。

また、出羽さんは、この日記を基に「英国人青年の抑留日記 Interned In Wartime Japan」を執筆されました。そして、貴重な1冊を開成町図書室に寄贈いただきました。

戦争の悲惨さを、極めて身近なところで起きていた事実を踏まえながら、後世に伝えるために、活かさせていただきたいと思います。

私も個人的に1冊購入させていただきました。日記は日本語と英語の両方で書かれているとのこと、戦争の実態について学びながら、子どもたち向けの英語学習の教材としても使えないか、思案中です。

※8月16日(水)付け神奈川新聞(17面かながわワイド)にて、「平和のつどい」に関する記事が掲載されました。ウェブサイト”カナロコ”に掲載された記事はこちらから。

人と自然が調和した田舎モダンのまち・開成町
町長 山神 裕

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