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2024/7/29 瑞穂町図書館を視察させていただきました

7月9日(火)、東京都瑞穂町図書館を視察させていただきました。

瑞穂町

瑞穂町は、西多摩郡に属し、狭山丘陵の西端に位置します。人口約3.1万人、面積約17㎢。在日米軍横田基地がある町です(5市1町にまたがります)。財政力指数は1.00と、財政力があります。

瑞穂町図書館

瑞穂町図書館は令和4年2月にリニューアルオープン! 築50年弱を経て老朽化が進んだことを受け、減築+増築による大規模改修が実施されました。

2階建て、総延床面積約1,350㎡。人口規模別の平均面積と比較して、決して大きな図書館ではありません。ただ、町内4か所に図書室を有していることを勘案すれば、約3万人の町民にとっては十分な広さを言えそうです。

私自身はプライベートで過去に一度、視察させていただきました。人口や町の面積が開成町と近いことから、現実的な参考になると思われたこと、そして、改修過程において、ワークショップなどにおいて町民が参画し、町民との協働が図られた経緯に関心を持ったことが背景にありました。

今回は、関東町村会にて同町・杉浦町長とご面識をいただいたことから、視察を申し込み、快諾いただいた次第です。

※瑞穂町図書館のホームページはこちらから
※令和4年8月の訪問記はこちらから

当日は、杉浦町長はじめ教育長、図書館長らがご多忙の折にも関わらず、お時間を割いてくださり、ご説明&館内のご案内をいただきました。また、事前に質問を7件お渡ししておりましたが、詳細な回答・説明を書面でくださるなど、非常に親切なご対応をいただいたことに深く感謝いたします。ありがとうございました。

町民参加、協働の図書館

町民参加・協働に関しては、ワークショップを計画段階で3回、開館準備段階でさらに3回開催し、延べ167名が参加。

配架における分類方法などに町民の声が反映されたり、開館後はワークショップに参加した町民によるファンクラブ「MIDORI」が結成され、図書館の魅力発信や企画展示などを担われているとのことでした。

自らの町の自分たちの図書館!自分事として継続的に関わっていただける方々の存在の実際の活動は私の理想とするところです。

ワークショップ等を経て描かれたメインコンセプトは“自分の居場所と感じられる図書館”。できるだけ禁止事項のない図書館を目指されたとのことでした。男女平等や障がい者への配慮に力を入れたり、公立小中学校との連携も重視していることが窺われました。コーヒー無料のサービスには驚きました。

瑞穂町図書館の場合は、防衛省の補助金が交付されており、財源に関しては開成町と大きく異なるのが事実ではあります。しかしながら、新たな学びと刺激をいただき、開成町の図書館構想を練り上げていく気合いが一段と入りました。今後、開成町においても、町民の皆さんからも声を寄せていただき、開成町なりの新たな居場所を創り上げていきたいです。

防災対策

図書館を一通りご案内いただいた後、『折角の機会なので、瑞穂町の防災対策を見て行ってください!』とのお申し出を頂戴し、お言葉に甘えることとしました。

まず、ご案内いただいたのは、災害対策本部。災害現場の映像をリアルタイムで映し出すシステムや、土砂災害など町内で想定される災害リスクが電子地図上で、一軒一軒の住宅情報とともに表示されるシステム! 相当な投資をされており、圧巻でした・・・。

庁舎地下の免震構造もご案内いただき、揺れを1/10程度に低減し、東日本大震災クラスの地震にも耐えうる装置をご説明いただきました。防災対策への注力度合いでは、私が知る限り最高水準の自治体でした。

翌日、御礼かたがた、災害時相互応援協定の締結に向けて、ご検討だけでもいただきたい旨、お願いいたしました。各自治体それぞれにご方針があることから、結果は何とも申し上げられませんが、図書館のみならず、防災面においても、今後ともご指導をいただきたいを考えております。

人と自然が調和した田舎モダンのまち・開成町 町長 山神 裕