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2023/8/7 災害図上訓練を実施しました

7月27日(木) 13:30から約3時間、災害図上訓練を実施しました。

“図上訓練”とは? やり方はいろいろありますが、「提示される様々な災害情報に対して、役場職員をはじめとする災害対策を講じる部隊や消防や自衛隊などの関係機関(そして住民など)が、状況を整理、分析、判断しながら対応していく訓練」です。

DIG(Disaster災害、Imagination想像、Gameゲーム)とも呼ばれ、災害をイメージし、防災につながる行動を訓練するものです。

当日は、神奈川県防災アドバイザーをはじめ、自衛隊、県西県政総合センター、県警の方々にもご参加いただき、災害対策本部のみならず、関係機関の間の“情報の共有”をひとつのテーマに掲げ、訓練しました。

事前にシナリオを知らされない「ブラインド型」としました。開成町防災安全専門員である葛西さんと渡邉さんが作成し、災害対策本部長(私)も防災安全課長も次に何が起きるかを知らされない中で、逐次変化する被害状況や河川の水位、天候などを踏まえ、対応しました。

参加した職員約50名も、いざと言うときに町民の皆さんのいのちを守るために、高い緊張感をもって対応しました。

因みに、想定されたケースは、
・前日、雨量の増加や酒匂川の水位上昇等を受け、“警戒レベル4”に達し、“避難指示”が発令、指定避難所が開設されたところから訓練開始。

・翌朝、雨量並びに水位はピークは越え、天候も回復の予報。避難者からは『帰宅してもよいか』との問い合わせが相次ぐ。

しかしながら、依然として雨は止まず、累積雨量の増大に酒匂川左岸(松田町側)で土砂崩れが発生。酒匂川が部分的ながらも堰き止められる格好となり、遂には右岸(開成町側)の金井島の土手が決壊、吉田島地区に浸水、というシナリオでした。

・そして、訓練も終わりに近づいた頃、“緊急地震速報”がけたたましく鳴り響く展開に。一瞬、本当に地震が起きるのか/起きたのか?と頭が混乱してしまいましたが、訓練の一部でした。。。

複合災害もあり得る!という警告が発せられ、訓練終了となりました。葛西さんには見事にしてやられましたが、これぞブラインド型訓練の意義とも言えます。

今回の訓練をいざという時に活かせるよう、そして、引き続き想像力と判断力の鍛錬に励みます。

人と自然が調和した田舎モダンのまち・開成町
町長 山神 裕